商標制度について
電車の中やコンビニの陳列棚など、商標は私たちの生活のあらゆるところに散りばめられています。そんな日常生活に欠かすことのできない商標は、多くのはたらきをしています。
商標には3つの機能があります。
商品・サービスがどこから販売・提供されているのかを示す機能。
商品・サービスが一定の品質を保っていることを保証する機能。
商品・サービスを世間に広く知らしめ、多くの人々に印象づける機能。
たとえば、「コカ・コーラ」という商標がついているおかげで、私たち消費者はそれがコカ・コーラ社の商品であることが一目で分かり、安心して商品を購入することができます。また、その商品をもう一度購入したい時や友人に紹介する時に、「コカ・コーラ」という名前がついていることによって、簡単に探したり紹介したりすることができます。
消費者だけに利益があるのではありません。商標を使用しているコカ・コーラ社も消費者からの信用を得ることができます。
私たちが商品やサービスを間違えることなく購入できるのは、商標のおかげといっても過言ではありません。商品に商標が付いていない場合、どこから販売・提供されている商品なのかが分からず、もう一度購入したい、知人に紹介したいと思っても、上手く探したり紹介したりすることができません。企業がせっかくいい商品を作っても、消費者の手元に正しく行き渡らなければ、売れる商品も売れなくなってしまったり、間違ってニセモノや粗悪品を購入してしまったりすると、企業は消費者からの信用を失います。
このように、商標登録された商品・サービスは信用や品質を守り、消費者に安心した商品・サービスを届けるはたらきをしているのです。