日本の100円ショップ「ダイソー」と商標類似問題について
「ダイソー」は日本の100円Shopとして有名です。この名称が扱う者について分かりやすく表示しているという効果があります。これが、100円Shopであっても商標としてブランド化しているという特徴をもっています。「ダイソー」の正式名称は「ザ・ダイソー」ですが、利用者からは「ダイソー」として親しまれています。
最近、韓国では、この「ダイソー」と韓国の雑貨店の「ダサソ―」との間で商標事件が起きています。これは韓国において「ダイソー」の商標権をもつ者が、「ダサソ―」を運営する会社に対して、その商標の使用について差し止めなどを求めた事件です。
韓国の地方裁判所がダサソーに下した判決
ソウル裁判所は「ダサソー」に対して、商標権の侵害禁止の仮処分の一部を認め、そして「ダサソー」の商標を使用することの止めるように要求したのです。「ダサソー」と「ダイソー」の両者は外観上、よく似ています。商標として外観類似の点からみても、文字数や文字の並び方において似ていることがよくわかります。また聞こえ方についても似ていることを特徴としていますので、呼称類似であるこということがよくわかります。
またダサソーは、裁判において「ダサソ―」が韓国語の方言である「全部買ってください」を意味しているということを主張していました。しかし、「ダサソー」については、雑貨店であるということも類似しているため、総合的に判断すると「ダサソー」が「ダイソー」に類似しているということが適当でしょう。
日本国内での外観類似に対する見解
観念については「ダサソー」が、「ダイソー」を真似たものではないとしていても、これが呼称類似、外観類似とともに類似性を高めていることは明確なものとしています。
なお「ダサソー」について、これを日本語として捉えてみると、韓国語による判断よりも、その類似性が高まることになりそうです。日本では「ダサソー」が「ダイソー」に類似するのかどうかということを問うならば、類似であるということは避けられないでしょう。しかも両者は、同じ商品分類でもあることから、「SONY」と「SOMY」のような扱われ方になってもおかしくないものとされています。そのことから類似性の可能性は、韓国の場合よりも高くなることがわかるのです。
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