悪質なフリーライドの対処方法|
よく知られた会社や商品名、マークなどは市場においてブランド力をもつほどの影響力をもっています。このように特定の会社がもつマークなどは、いままで積み重ねてきた信用や名声によって利益を上げる事も可能です。しかし中にはこれを無断使用して悪用する人もいます。有名な会社に便乗することによって利益を得ようとするもので、フリーライドと呼ばれる「ただ乗り」行為として非難されています。
フリーライド被害による企業の損失
フリーライドでは、有名会社の信用をそのまま活用して利益を得るため、努力をしないで売上を向上させることが出来るようになるのです。しかし、勝手に会社名やマークが使われたり、よく似た紛らわしいものであるならば、それが企業が築いてきた信用を損なうものとなってしまいます。
マネされた企業にとっては非常に迷惑なことでしょう。そして企業は、本来得られるべき利益が得られなくなるため、商標法や不正競争防止法を行使してその失う利益を回収しなければなりません
また商品の名称が無断で使われてしまっていると、消費者は勘違いして有名会社の商品やサービスであると思ってしまいます。フリーライドでは、ほとんどの場合で品質が悪い商品を提供しています。そのため消費者は品質の悪い商品を会社が提供していると受け取り、同時に企業自体の信頼度も失われてしまうでしょう。
フリーライドを未然に防ぐには商標登録
つまりフリーライドによる被害は、企業の信用や利益を損なうことになり、ブランド力の著しい低下を招いて努力の成果を失うことが考えられます。フリーライドに対しては、企業は商標登録を行なうことで防止することが可能です。これによって商標の無断使用ができなくなりますので、商品名やマークなどは保護しておくことでフリーライドを防止できるのです。
ただし指定した商品・サービス以外の指定商品であるなら、権利が及ばないことを理解する必要があります。ソニーチョコレートは指定商品外で使用された例として上げられるようになり、ソニーはこの事件以来、広い指定商品で登録を行なうようになったようです。必要に応じて有名な社名などは、商標登録範囲を広げなければならないとされています。